Wednesday, December 27, 2006

目的の明確化

1.目的と目標

「目的」と「目標」の2つの意味は非常に近いが異なる。
「目的」とは、実現しようとしてめざす事柄。めざす所。めあて。「目的」は、抽象的で長期にわたる目あてであり、内容に重点を置いて使う。用例として「人生の目的を立身出世に置く」として用いられる。

一方、「目標」は、目ざす地点・数値・数量などに重点があり、より具体的である。たとえば、「目標は前方三〇〇〇メートルの丘の上」「今週の売り上げ目標」のようにより具体的である。

つまり、以下のような使い方が正しい。

「目的はヨーロッパの開放。目標はパリ奪還。」

2.目的の明らかでない教育・トレーニング

いまさらではあるが、トレーニング・教育を行う上で目的を持つことは非常に重要である。目的を持っているから目標が明確になる。目的を持って行動することは、それに関わる問題意識が高まる。学ぶ機会が増える。さまざまな機会で、新しい知識を得ることができる。結果として自己の成長につなぐことができる。

例えば、身体運動を例にとると、目的地がはっきりしていることは非常に重要である。なぜなら、目的がはっきりしていることによって、身体を構成する全ての単位(身体の部位)が同じ方向を向くことができる。身体が右に進むときは、足は右に向かう。一方で上体は左に進むと倒れる。右に進むためには、使用可能な資源の全てが同じ目的のために使われることが必要。

3.「目的」「目標」の明確化の重要性
「目的」「目標」は、明確に分かりやすい記述がなされているかどうかは重要である。

「目的」「目標」を記述する文は、受講者の立場で記載されているかどうか?他者が検証できる行動の動詞で表現されているかどうか。例えば、「分かる」「理解する」は内面的なもので、他者が外部から理解しがたい。そこで、「説明することができる」「議論することができる」「XX個取り上げ、それらについて詳細に説明することができる。」「3個とりあげ論述することができる」の法が正しい。


4.「長期的展望」 の有無
 目的を構成する目標は複数ある。それらは、より高い戦略目的の一部に位置付けられているかどうか?

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