需要冷え込みリストラ“泥沼化” 上場企業3月決算 - MSN産経ニュース
「東証1部上場企業の平成21年3月期決算は3割超の大幅な経常減益となる見通し」という記事が、多くの紙面をにぎわしているが、これは裏読みをする必要があると思う。
この際、一気に贅肉をそぎ落とし、不採算事業を切り落とし、大幅な赤字を吐き出して処理をする。景気悪化であるがゆえに、単年度の業績悪化、あるいは赤字に対する責任をとらなくて済む、と経営者は考えているはず。2009年を大底にして「あえて」悪い業績=危機を強調することによって、その状況に対処するための求心力を高める。そして、2010年には、より贅肉をそぎ落とした(リーンな)経営をすることによって、(しかも、長年積み上げた内部留保と、政府の景気振興策を賢く利用しながら)、V字回復を果たす。これが今風の経営者の考えているシナリオだろう。
オバマ政権の発足とともに、ペンディングになっていたカリフォルニアおよび東部13州における、自動車の排ガス規制が実施されることになりそうだ。(オバマ米大統領、排ガス規制強化の方針示す - IBTimes(アイビータイムズ) - 世界の最新ビジネスニュース)
オバマ米大統領は26日、ホワイトハウスで演説し、温室効果ガスの排出規制強化を求める発言を行った。これは、2007年にカリフォルニア州が可決した新たな排ガス規制を容認するもので、2009年~2016年までに、自動車由来の温室効果ガスを30%削減するというもので、場所によっては、自動車が吸い込んだ空気よりも、排出される排気ガスの方がきれいになっているという、非常に厳しい規制だそうだ。
マスキー法の時に日本の自動車の輸出が飛躍的に伸びたことを例にするまでも無く、小型ハイブリッドディーゼルの開発・量産化技術を獲得した日本のメーカが有利な状況であることにも留意しなければならないと思う。今は前年比10%を超える減産を強いられ厳しいと言われている自動車産業だが、環境技術・新技術を踏み台にして、次の飛躍を遂げるのではないかと思う。

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