Tuesday, February 17, 2009

クリントン氏ジャカルタ訪問

クリントン国務長官がジャカルタを訪問するため、色々な場所の警備が厳しくなっている。
大統領官邸など市の中央部に通じる幹線道路には警察官が日ごろより多く配置されている。

アメリカにとってイスラム圏との関係を修復することは、安全保障上の喫緊の課題となっている。オバマ大統領にとっても、幼少の時過ごしたインドネシアとの関係をこの機会に殊更示すことによって、同国を通じて最大のモスレムに対して「変化」を売り込むという考えなのだろう。世界最大のイスラム教徒人口を持つインドネシアでも、当然アメリカ政府に対する評判は極めて悪い。2月16日にも、反米主義を標榜するイスラムグループが女性を動員してジャカルタのアメリカ大使館の前で大規模なデモを開催したばかり。クリントン長官の今回のアジアへの来訪は、アメリカの商業的・経済的な力や映像・音楽などの文化に加えて、「女性」「多様性」「相手の文化への尊敬」「寛容さ」といった、彼女の標榜する「ソフト・パワー」を使った外交手腕のデモンストレーションとなると思い、非常に注目している。




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